白馬岳〔八方尾根〜唐松岳〜白馬岳〜大雪渓〕 8月山行

8月21日(水)〜23日(金):晴ときどき曇
参加者            :イナゴ・作者



(白馬鑓ヶ岳から見る白馬岳・中央と杓子岳・右、白馬岳山頂直下にある大きな建物が白馬山荘)

今年の夏休みは北アルプス、それも後立山連峰は白馬岳を「小屋泊まり」で登るという、
あきらかにヘタレ度がUPしているのが実感できる山行。
数年前までは山登り=テントとしか考えてなかったイナゴ氏が、計画段階で「小屋にしましょう」といったとき、
あぁ俺たちも歳をとったのだなぁ・・・と考えてしまった。(笑)
つーかね、会社が終ったその脚で山に行くっていうのは、なにか休暇のまちがった使い方じゃないかと
思うときもあるんですよね。たしかに時間の効率的な使い方なんですけどね・・・

というわけで、今回の山行計画は以下の通り。そして計画通りに事が運ばないのも毎回の事。

8/22(木)早朝に東京を出発、昼前に白馬に到着。夕方までに唐松山荘に移動
8/23(金)唐松岳〜不帰キレット〜白馬岳
8/24(土)白馬岳〜白馬大池〜栂池〜帰宅


8/21(水) アプローチ

明日からの山行に備え、定時に会社を退出。さっさと帰って寝よう(なにしろ明日は3時起き)と思ったら
携帯に呼び出しの電話。(友人からだったが)
家に帰って車に荷物を積み込み、横浜へ向かう。そして友人と食事。時刻は22:30。
今から帰っても寝る時間は無いわけで、そのままイナゴ氏を拾い、一路中央道を白馬に向かう。
途中で飲酒検問やらいろいろあったが、ともかく4:00に白馬到着。が、とうぜんリフトは動いていないし、
ファミレスも閉まってるし、とにかく強烈に眠い。
しばしコンビニで時間をつぶした後、早朝6時から空いている「ゆーぷる木崎湖」に向かう。
そしてロビーで爆睡。管理人さん、すみませんでした。

そんなこんなで時刻も昼前になり、ようやく登山を開始することとなる。


8/22(木) 八方ゴンドラ〜八方池山荘12:05〜(0:40)〜12:45八方池13:05〜(0:40)〜13:45扇雪渓14:05〜(0:45)〜唐松山荘
        コースタイム2:05

寝不足でだるい身体にムチを打ち、まずは登山口となる八方ゴンドラへ。車はすぐ手前に無料の駐車場(第3駐車場)があるので、ここに駐車。
駐車場からゴンドラの駅までは歩いて5分程度。運良くシャトルバスに乗ることが出来たので、無駄な体力は使わずにおいておく。

ゴンドラは空いていました。そりゃ、この時間から山登る奴はいないよな。いるのはハイキング客ばっかり。
おまけにゴンドラとリフトを乗り継いで行った先の八方池山荘はガスの中。視界悪し。
準備運動もソコソコに、混雑を避けてそそくさと出発しました。

40分ほどで八方池を見下ろす八方池ケルンに到着。小休止とする。ガスで視界は悪いが、登山には
ちょうどよい気温。直射日光もなく、日焼けの心配も無い。

八方池は、前日まで降っていた雨のせいか、にごった様子もなく、綺麗でした。
心なしか、一昨年よりも水位が高いような気もするんですけどね・・・
20分ほど休んだ後、出発。ここから先は観光客はほとんどいない。すれ違うのは登山客ばかりとなる。

40分ほど樹林帯の登りをいくと、やや開けた場所に到着。扇雪渓。丸山ケルンまではまだ距離があるので、
ここでも20分ほど休憩する。

途中、砂礫の登山道で雷鳥の親子に遭遇!子供たちが砂浴びをしている最中でした。
母親らしき親鳥と、子鳥の併せて6羽ほど。いままで3回ほど雷鳥を見ましたが、こんなにたくさんの雷鳥を一度に見れたのは
初めてです。人間に対する警戒心がほとんど無いので、写真はとれるんですが、保護色なんで映りが悪いね・・・

丸山から上はガスも晴れ、雲海の向こうに八ヶ岳や妙高、火打山も見ることが出来ました。
八方尾根を登るといつも思うのですが、目の前に横たわっている唐松の稜線がだんだんと近づいてくると、
アルプスに来たんだなー、って思うんですよね。しかもたったの2時間で。これが八ヶ岳や、奥秩父、南アルプスなんかだと
稜線でるだけで丸1日かかりますからね〜。人気があって混雑するのも判る気がします。

さてさて、登山のほうは歩き始めて3時間足らずで唐松山荘に到着できました。
期待していた黒部川越しに見る剱岳は、やや霞んでしか見えなかったのですが、それでも日が沈んだあと、
薄暗さの中にシルエットだけはハッキリと見ることが出来ました。(やっぱ剣はかっこええなぁ)

小屋はというと、最悪でした(笑)1人0.5畳。狭い!暑い!うるさい!今度唐松山荘を使うときは
個室か、新館を使います。


8/23(金) 唐松山荘6:00〜唐松岳〜(0.50)〜6:50不帰U峰7:05〜(1:05)〜8:10不帰キレット8:30〜(1:20)〜9:50天狗山荘10:10〜(1:05)〜11:15
        杓子キレット11:35〜(1:05)〜12:40村営頂上宿舎12:50〜(0:20)〜13:10白馬岳13:15〜(0:10)〜13:25村営頂上宿舎13:45〜(0:40)〜
        14:25葱平14:35〜(1:05)〜15:40白馬尻15:55〜(0:20)〜16:15猿倉
        コースタイム8:00


(唐松小屋から眺める剱岳、立山。中央右のやや尖った山が剱岳。手前の谷は黒部峡谷)

宿泊した唐松小屋ではほとんど眠れず、ウトウトしながら朝を迎える。朝食が5:15。出発は6:00。今日のルートは岩場が続く不帰劔越えなので、なるべく早く出発して混雑を避けたい。そんな思惑だったのだが、どうも登山者の9割以上を占める中高年の方々は「不帰は怖い」と思っているらしく、だれもこのルートは使わないようである。(使う人は、2組4人だけだった。それも1組は「行けるとこまで」などと言っていたので、自分たちが「は?ここまで来たら行くしかないでしょ〜」と煽っておきました。)

というわけで、6:00に小屋を出発。15分ほどで唐松岳に到着。あいかわらず天気は高曇りのまま。剣も立山の霞んでしまっている。
ここからはいよいよ悪所の続く不帰劔だけに、慎重に歩を進める。唐松岳から不帰U峰まではそれほど悪場もなく、ただ足場の悪い下りとなる。

不帰U峰からは、いよいよ難所というにふさわしく、かなりの岩場、鎖場、梯子が続く。
難所というよりも、むしろ岩場にむりやり鎖だの梯子だのをつけてしまったような場所が多く、ずいぶんムチャクチャだなぁ、というのが感想です。
雨が降ったら通りたくはないですね。


(下の廊下なんかを歩きなれてると、べつに大した悪所でもないんですよね・・・)

ただ岩場が続くだけにゆっくりと荷物を降ろして休める場所が少なく、かなり引っ張って不帰U峰から不帰キレットまで歩いてしまいました。
ここは不帰劔の最低鞍部で、ここから天狗原までは「天狗の大下り」といって、標高差約300m以上を一気に上る場所。今日のヤマ場、なはずでしたが・・・

意外とアッサリ上りきってしまいました。特に急登でもなく、ダラダラと登っていれば着いてしまう、といったところ。
登りきった天狗原からはなだらかな稜線を天狗山荘目指して歩きます。やっぱり稜線歩きはこうでなくっちゃね。
(上の写真右、奥に見えるのが天狗山荘です)

天狗山荘から、今日の目的地(白馬山荘)まではなだらかな稜線を歩くだけ。あとは気楽なものだと思っていたのですが、朝に小屋で見た天気予報によると
今日の夜半から天気が悪化とのこと。事実曇り空も段々暗くなってきていて、風も強くなってきたような気も・・・
というわけで急遽予定を変更し、今日中に下山することにしました。狭い小屋にもう1泊はしたくない、という気もあったし。
予定では白馬岳を越えて、白馬大池から栂池に降りるコースでしたが、大雪渓を降りることにしました。

天狗山荘から白馬鑓ヶ岳、杓子岳を越えて白馬岳直下の村営頂上宿舎に向かいます。
が、どうもこのころからスタミナが切れ気味で、なんとか鑓ヶ岳は越えたのですが、つぎの1本で完全に息が上がる。頂上宿舎が目の前に見えているのですが、
ちょっとした登りで前に進めず。早朝からのハイペースが祟ったのか、たんなる運動不足なのか。とにかく僕はもう限界ですた。(←言い訳)

村営頂上宿舎から白馬岳までは20分くらいなんですが、もう2回も登ってるし、バテバテだし、ということでキャンセル。(ここまできてキャンセルかよ!)
イナゴ氏は走って登って、走って降りてきました。体力あるねぇ・・・

村営頂上宿舎からは、大雪渓を登ってきた人を掻き分けながら、走るようにして下山を開始。とにかく登ってくる人の数が尋常じゃなくて、
人の列が途切れることなく続いていました。登り優先という登山のルールも、時と場合によっては考え物ですね。だって下山側は自分たち2人だけなんですよ。
だいたい20人ものパーティーで山に登って、何が楽しいのやら・・・

大雪渓に入ってからは、濃い霧でルートが良くわからず、足許のトレースを頼りに降りていきます。が、そのトレースが何故か消えるんだな。
あわててルートを探していたら、下のほうから登山者の声がしたので、見つけることが出来ました。
(しかしこの登山者というのがスゴイ人たちで、午後の3時半過ぎに、大雪渓の真ん中あたりをノロノロと歩いているんですよね。3時半ですよ。
格好は登山スタイルなんですが、靴がスニーカー。もうね、アホかと、馬鹿かと(略)

そんなこんなで自分たちもヘロヘロになりながら、なんとか白馬尻の小屋に到着。あとは林道をダラダラと下り、猿倉に到着したのが午後4時過ぎでした。
うーん、朝の6時に出て、かなり速いペースで歩いて、この時間。すこし無理をしたような気も、しないでもないですね。


猿倉からはタクシーで八方の駐車場に戻り、すぐ近くの蕎麦屋に立ち寄りました。(八方の街中にある蕎麦屋です。そば&ナメコおろしが美味い!)
その後、大町の薬師の湯(またかよ!)に浸かり、激マズカレーをガストで食べ、大雨の降る中央道を通って帰宅しました。

今回の登山の教訓は、ガストのカレーは不味い、以上です。おわり。

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