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南アルプス 光岳・聖岳

■2006年8月23日(水):晴    アプローチ(さいたま〜横浜〜御殿場〜甲府〜松川)※仮眠
■2006年8月24日(木):晴/曇  易老渡−面平−2254m−易老岳−三吉平−光小屋−光岳−光小屋(テント泊)
■2006年8月25日(金):晴/曇雨 光小屋−三吉平−易老岳−希望峰−仁田池−茶臼岳−上河内岳−聖平(テント泊)
■2006年8月26日(土):晴/曇  聖平−薊畑−小聖岳−前聖岳−小聖岳−薊畑−西沢渡−便ヶ島−易老渡


参加者         :上柳・稲村


今年の夏山山行は、後立連峰完全制覇or南アルプス100名山完走かで悩んだのだが、ヤマケイの記事に触発されて”テント泊の似合う山行”ということで
南アルプスの南部、残された100名山である光岳・聖岳を目指すこととした。

日程は例年通り2泊3日、便ヶ島か易老渡までは車でアプローチが可能なので、聖→光で周遊するか、光→聖で周遊するか迷うところではあるが、平均的な
工程時間をめざすと、光→聖となる。

予定段階では行程時間が1日10時間オーバーの日が続き、ちょっと厳しいかな、とも思ったが、南アルプス(の南部)のコースタイムは多めに作られているので、
2/3程度で歩けることは2001年の赤石岳・荒川岳登山でも証明済み。

というわけで初日は易老渡からの激登、2日目はロングルートで光から聖平へ、3日目に聖岳を空身で登り、そのまま2000m下降という、けっこうなハードルート(体力的に)
で予定を組んでみることにした。


8月23日(水) アプローチ

午後11時前に横浜にて集合。帰社後の集合のため其れなりに疲労感あり。
横浜新道、保土ヶ谷バイパスを経由して横浜町田ICからETCの深夜早朝割引を利用して御殿場ICへ向かう。
御殿場ICからは東富士五湖道路、河口湖、御坂みちを経由して中央道の御坂一宮ICへ。
ここから中央道を松川ICまで移動。インターを降りた後、登山口への最後のコンビニ(サークルK信州喬木店)に深夜2時半に到着。仮眠。

※中央道松川ICから登山口の易老渡までの間で、最後のコンビニはここです。


8月24日(木)

約2〜3時間の睡眠しかとれず、早朝5時過ぎには目が覚める。天気は一面の雲。今日は曇りか?
お世話になったコンビニにて朝食と登山中の飲料水を用意し、登山口まで移動する。

今回の登山口である易老渡は、国道152号線の上島トンネルから林道で約20キロほどのところ。
途中の下栗の村では「こんなところに民家が!?」と思うほどの断崖絶壁に人が住んでいます。まさに日本のチロル。
途中のダムから先はダートとなり、どこまで行くんだ〜と思う頃、ようやく易老渡に到着。さっそく準備に掛かります。

【7:55 易老渡】 水を多めに背負い、準備を整えて、いざ易老渡の橋を渡ります。

とにかく、のっけから急な登りが始まります。橋を渡った直後から急登です。
流れ落ちる汗が見る間にシャツ一面を覆い、薄暗いジメジメとした樹林帯のなかをひたすらに登り続けます。初日からかなりハード!

【9:40 面平】

ペースは幾分早いものの、苦しい登りから開放されることは無く、もくもくと登りつづけるのみ。スタートから2時間弱で面平を通過する。
ここは稜線までの登りで唯一穏やかなところ。

【12:22 2254m標識】

段々と樹林帯が明るくなり、先のほうに稜線らしきものが見えてくる頃、2254mの三角点を通過する。といっても標識は何も無い。
三角点だけが頼り。ここから1時間弱で稜線なのだが、あいかわらず道は上り続ける。

【13:05 易老岳】

前のほうから話し声が聞こえてくる頃になり、ようやく稜線に飛び出る。しかしそこもまた樹林帯。易老岳の山頂に展望はなく、スルーして光岳への下りに脚を進める。
易老岳からは2〜300mほどを下り続け、さっきまでの苦しい登りがバカバカしくなってくる頃、「携帯使用可能」と書かれた展望台へ到着。

【14:21 三吉平】 

展望台からは細かいアップダウンが続く樹林帯のつまらない稜線歩きが続き、ジメジメとした三吉平を通り過ぎる。
ここからルートはガレガレ(というかまるで枯れ沢)になり、とても歩きづらい。

【15:41 水場】

易老岳までの登りで吸い取られた体力をここでも搾り取られ、なかばヤケクソ気味になるころ、ようやく水場に到着する。
が・・・夏の終わりとあって水場は枯れていた。この様子では枯れてから随分と日が経っている様子。

【16:30 光岳】

小屋に16時前に到着し、幕営手続きを行う。フラットで水捌けの良さそうなテン場に今日は3張り。小屋泊まりは20人程度か?
水場が枯れているので小屋から水を分けてもらうが、この水は湧き水なのか天水なのか・・・翌日以降はこれのせいで腹の調子が悪い。

小屋から空身で15分ほど歩くと、100名山・光岳のお出まし。ガスの中、樹林帯に囲まれた魅力の薄いピークです。
おそらく、100名山でなければ、なぜここに自分が着たのか、なぜ小屋があるのか、そんな疑問が涌いてくる場所です。
しかしそんな場所に、まるで磁石に吸い取られるかのように歩き続けてきた自分というのも、また事実なわけで、とりあえず証拠写真だけを取って
さっさとテン場に戻る。


8月25日(金)

昨夜は19時就寝の3時起床を予定していたのだが、起きてみたらなんとまだ21時(大汗
なんとか寝付くことが出来たが、翌朝はガスに包まれ視界悪い。標高がちょうど雲高と同じらしく、上空は晴れ間も見えるのに、
周りはガスガスでテントもビッショリという始末。

【5:25 光小屋】

5時半前に撤収を終え、昨日易老岳から来た道を引き返す。朝日の向こうに上河内岳や聖岳が見える。
距離は・・・遠い。今日はこれからあそこまで行くのか・・・

【7:27 易老岳】

光小屋から1時間で展望台に到着し、一休みの後、易老岳への登り返しとなる。
7時半前に易老岳を通過し、ここから希望峰へと向かうなだらかな稜線歩きとなる。

樹林帯の稜線で展望はあまり望めないが、木漏れ日と花畑の続く道を黙々と歩く。
右手に仁田岳が見え、稜線が右に曲がり出すと、希望峰への登りとなる。

【9:20 希望峰】

コースタイム2:30のところを1:30程度(休憩含まず)で希望峰に到着。
やはり南アルプスのコースタイムは長めに設定されている。

易老岳から希望峰への樹林帯の稜線歩きを続けてくると、ここから急に森林限界を超えた気持ちのいい稜線歩きとなる。

【10:15 茶臼岳】

希望峰から仁田池までを緩やかに下り、茶臼岳までの登り返しを終えると、ようやく今回の山行で初めてのピークらしいピークとなる
茶臼岳に到着。天気は最高に良いがガスが沸きつつあり、東側の展望は望めず。
それでも目の前には上河内岳、その左奥には今日の目的地・聖平と大きな聖岳、兎岳も見える。

茶臼岳から小屋への分岐を見送りつつ、上河内岳への登りに向かう。陽射しが強く、ややヘバリ気味。
そしてそろそろ今日の体力も限界に・・・

【12:15 上河内岳分岐】

ガスに包まれ展望も無く、苦しい登りを喘ぎながら、ようやく上河内岳への分岐に到着。
山頂はルートから外れている(上河内岳は2重稜線で、ピークはルートの付いている稜線とは違うほうにある)ので、
分岐から100mくらい更に登らなければいけないのだが、すでに体力的に限界!!ということで、ここはスルー。(汗

分岐から南峰を経由して聖平まで500m下る。とにかく下る。ヘバり果ててアゴが上がる頃、ようやく聖平に到着。
テン場は広々としており、水捌けもよい。

テント設営直後に大雨となった。急いで降りてきてよかった・・・。
が、翌日のことを思うと早く止んで欲しいと願うばかり。ガスガスで周りの様子もよく分からず、椹島方面はたまに晴れたりするのだが、
聖岳からはガスが舞い降りてきて、なかなか雨が止まない。


8月26日(土)

雨は夜半に上がったようだが、天気はいまいち。おまけにテントは相変わらず濡れぼそっていて重い。
4時起床・6時出発で薊畑の分岐に向かう。

【6:15 薊畑分岐】

小屋から20分弱で薊畑の分岐に到着。相かわらずガスで視界悪い。聖岳へのピストンに備え、ザックをデポし、サブザックに
必要な荷物を詰めて出発する。

【6:55 小聖岳】

薊畑の分岐から35分ほどで小聖岳に到着。なんとコースタイムの1/3。これはいくらなんでも空身とは言え、コースタイムの設定が
甘すぎでしょう。

小聖岳から仰ぎ見る聖岳が、これがまたビックリするくらいデカくて、「これからあそこに登るのぉ?」と思うと、ちょっと疲れるのだが、
コースタイムは薊畑〜小聖も、小聖〜前聖も同じなので、気楽に考えることにして再出発。

前聖岳への登りは、最後の標高差300mくらは砂礫の斜面をジグザグに上り詰めていく。空が青い!雲より高い標高なのでガスにも蒔かれず。

【7:55 前聖岳】

小聖から1時間ほどで、ついに前聖岳に到着!これで南アルプスの100名山は完全制覇。
赤石沢を挟んで赤石岳が大きく見え、その奥には荒川三山もガスに隠れながらも見える。

山頂に20分ほど止まり、いよいよ便ヶ島に向けて2000mの下降に入る。
まずは薊畑まで折り返す。

【9:15 薊畑分岐】

山頂から1時間ほどで薊畑に戻る。相変わらず標高2500m以下はガスに包まれ展望がない。
晴れていればおそらく西沢渡方面の展望がいいと思うのだが・・・

ここからは西沢渡に向けて樹林帯の尾根を一気に下る。滑りやすい石や木の根に苦心する。

【12:05 西沢渡】

薊畑からは2回の休憩をはさみ、2時間強で西沢渡に到着。ウワサに聞いていた野猿(沢を渡るカゴ)は、新しくて立派だったが、その分重い。
とても1人では・・・という感じか。
先行の単独行の方と3人で交代しつつ、ようやく沢を渡る。

ここからは便ヶ島まで平坦な道が40分ほど。
ようやく見えてきた下界、とは言っても易老渡はここから更に15分歩いた先。さらに国道に出るまでは20キロもの林道が続く・・・

南アルプスは山も森も深く、ピークが大きい。北岳に代表される北部と、荒川岳・赤石岳・聖岳・光岳と続く南部でも特徴が違ってくる。
来年は後立かなぁ。。といいつつ、国道152号線沿いの”かぐらの湯”で汗を流し、帰路は飯田経由ではなく、浜松経由で帰宅した。


2006年夏山登山(南アルプス、聖、光岳方面)
 
1日目 8月24日
  出発     到着   備考
易老渡 7:55 (小休止) 8:55    
(小休止) 9:10 (小休止) 10:05   9:40 面平(通過)
(小休止) 10:30 (小休止) 11:25    
(小休止) 11:45 (小休止) 12:30   12:22 2254m(通過)
(小休止) 12:50 展望台 13:30   13:05 易老岳(通過)
展望台 13:50 ガレ場途中 14:40   14:21 三吉平(通過)
ガレ場途中 14:50 光小屋 15:50   15:41 水場(通過)
光小屋 16:15 ←往復→ 光小屋 16:45   16:30 光岳(通過)
歩行時間 6:35
休憩時間 2:15
総合時間 8:50
 
2日目 8月25日
  出発     到着   備考
光小屋 5:25 展望台 6:30    
展望台 6:55 (小休止) 7:45   7:27 易老岳(通過)
(小休止) 8:00 (小休止) 8:50    
(小休止) 9:05 茶臼岳 10:15   9:20 希望峰(通過)
茶臼岳 10:30 (小休止) 11:20    
(小休止) 11:35 上河内岳分岐 12:15   11:47 奇岩竹内門(通過)
上河内岳分岐 12:35 (小休止) 13:15    
(小休止) 13:35 聖平小屋 14:15    
歩行時間 6:45
休憩時間 2:05
総合時間 8:50
 
3日目 8月26日
  出発     到着   備考
聖平小屋 5:50 薊畑分岐 6:15    
薊畑分岐 6:20 小聖岳 6:55    
小聖岳 7:05 前聖岳 7:55    
前聖岳 8:15 薊畑分岐 9:15   8:45 小聖岳(通過)
薊畑分岐 9:45 (小休止) 10:30    
(小休止) 10:45 (小休止) 11:35    
(小休止) 11:45 西沢渡 12:05    
西沢渡 12:10 便ヶ島広場 12:45   1:15 易老渡(到着)
歩行時間 5:20
休憩時間 1:35
総合時間 6:55
  
3日間合計
歩行時間 18:40
休憩時間 5:55
総合時間 24:35