皇海山・男体山

■2007年5月5日(土) :晴 自宅〜銀山平〜一の鳥居〜庚申山荘〜庚申山〜鋸山〜六林班峠〜庚申山荘〜一の鳥居〜銀山平
■2007年5月6日(日) :雨 志津乗越〜男体山〜志津乗越
参加者        :稲村・自分(2名

2007/05/12 作成
2007/05/14 更新
2007/05/29 更新

今年のGW、3連休+4連休というカレンダーであるが、登山に使える日程は5/5〜6のみ。
東北道方面の100名山を狙ってみようということになり、磐梯山や吾妻山、会津駒ケ岳なども考えられたが、日帰りで”そこそこハード”なルートということで、
足尾の銀山平から庚申山経由で皇海山を目指そうと言うことになった。
その後は車で中禅寺湖に移動し、翌日は日光白根山を目指すことに。


5月5日(土)

【銀山平 06:05】
早朝3時の集合に備え、前夜は7時に寝る。ガラガラの東北道を佐野ICで降り、R50・R122経由で銀山平に5:30ごろ到着。
6:05に登山開始とする。

【一の鳥居 07:05】
ゲートからは20分程度車道歩き、その後はガレた林道を歩くと、1時間程度で一の鳥居に到着。

【庚申山荘 08:20】
一の鳥居からは登山道となるが、古くから「庚申講」で歩かれてきた道だけあって、歩きやすい。
沢を数度渡りながら、徐々に高度を上げる。(体調が悪くて苦しかったですが・・・)
蛙岩や夫婦岩、ナントカ門という岩を通り抜け、一の鳥居から1時間ほどで庚申山荘に到着。

【庚申山荘〜庚申山 09:25】
庚申山の聳え立った岩壁を背後に立地する庚申山荘で一休みをし、ここから一気に庚申山頂を目指す。
天然記念物?のコウシンソウはまったくどこにあるかわからず。興味もないし〜疲れててそれどころじゃないし。(汗

たどり着いた庚申山頂は展望のないピーク。ここから鋸山に少し向かった先に展望の開けた場所があり、一休みには最適。
ここからは11峰の険しい?ルートが続くらしい。エアリアマップも実線から点線に変わる。

鋸山から薬師岳までは、険しい場所は無いのだが、ルートが無い。笹の藪漕ぎが待っている。

このへんでソロソロ「時間的にヤバくないか?」と思い始めたのだが、とりあえず鋸山まで行かないと話しにならないので、前進。
薬師岳から先は、いままでの「藪漕ぎルート」とは打って変わって、ハシゴ・鎖・岩場のオンパレード。
登らなくてもいいような岩塔をハシゴを使って”わざわざ”登り、そしてハシゴを使って”わざわざ”降りる。(笑
まあ、こうでなくては「庚申講」は成り立たないでしょう。

【鋸山 12:30】
岩場に思わぬ時間をとられ、鋸山には12時30分に到着。ここまですでにスタートから6時間経過。コースタイムより若干早いが、
このまま皇海山に行くには、鋸山〜皇海山の往復だけでも3時間かかる。鋸山〜六林班峠〜庚申山荘が3時間半、そこからゲートまで2時間かかることを考えると、
このまま皇海山に行くのは「無理」と判断し、あきらめることにする。無念・・・(結果的には、この判断は正解だった)

撤退を決め、照りつける日差しに備えて日焼け止めを塗っていたときにアクシデント発生!傍らに置いておいた一眼レフが肘に当り、カメラが崖から転落!!
ゴソゴソッという音が3〜4回し、姿を消す。その瞬間、脳裏には「あ〜あ、もうムリだな」という諦めと同時に、「嫁に怒られる〜><」という焦りが出て、
最後に「あ、今日の写真データが・・・」と考えました。

とりあえず斜度の険しい崖でしたが、降りられそうな感じだったので、降りてみる。(落ちたら死ぬで・・・)
遥か下の雪渓に黒い物体が見える。あれかな?あそこまでならイケそうだ。などと考えて必死に崖を降りていると、上のほうから「ありましたよ〜」との声。
どうやら自分は下のほうを探しすぎていたらしい。それにしても素直に見つかって良かった。カメラ自体も(ケースに入れておいたので)故障は無し。ラッキーでした。

【六林班峠 14:00】
気を取り直して、スパッツ完全装備で六林班峠を目指す。すぐに笹の藪漕ぎが始まる。
先行者が1人居たのだが、女性だったので背丈が隠れる。5m先に来ないと姿が見えない。これは・・・一般ルートじゃないでしょう。
鋸山からはなだらかな傾斜なのだが、とにかく藪漕ぎが大変。1時間程度で峠に到着する。

あとは同じ標高のトラバース道を庚申山荘まで2時間〜♪と考えていたのだが、ここで重大なミスを犯す。
峠に到着して、庚申山荘へのトラバース道は稜線ルートから”直角に”降りるものとばかり考えており、残雪でルートが見えない状況で
そのまま沢筋へ降下してしまう。

【プチ遭難中! 14:00〜16:00】
ルートから外れて、峠からはまだ200mも進んでない地点で、「あ、ルート外した」と認識した(2人とも)のだが、さてどっちがルートだろう?右かな?左かな?などと
悩みながら進んでいるうちに、どんどん降下してしまう。
(これは第2のミス。ルートを外したと認識した時点で、元の場所に戻るべきだった。たったの200mなのだから!)

峠から400mほど進んだ(かなり標高も下がっている)地点で、エアリアやらコンパスを出し、どちらがルートなのかを確認する。
しかし左側は沢があり、右側が”残雪が無ければいかにもルートらしい”状況であり、判断が付かぬまま進んでしまう。。。

やがて斜面も急になり、あきらかに「ここはルートじゃない」場所を進んでいることを認識する。
そしていつのまにか、右も左も「ルートなんかこんな場所にはない」こともわかる。ただ、どちらがルートか、それはわからない。

沢沿いに下りることだけは危険と考えていた(沢沿いに詰めても、絶対に滝で行き詰るはず)ので、すぐ近くの沢河原の広い場所で冷静に現時点を考える。
地形、峠からの方向(コンパスで確認)、標高(プロトレックさすが!)から、2人でお互いが考えている”現地点”を付き合わせると、ほぼ同じ場所と考えて
いることが判明。そこはルートからは南に大きく外れた場所だった。

さて、ここからどうやってルートに復帰するか?とにかくひたすら北上すれば、いずれはルートにあたるはず。
問題は、その方向に沢や崖が現れて行き詰ることだったが・・・。時刻は14:30。陽が落ちるまでにはなんとかなる、なんとかしなければ、という認識の下、行動開始。
沢を3回渡り、崖をよじ登り、また降りる。とにかく笹の藪漕ぎと崩れ落ちる柔らかい崖斜面に苦労する。
ちょっと開けた場所に出るとルートか?と錯覚。獣道を見つけるたびにルートがあった!と一喜一憂する。崖の遥かかなたに黒い動く物体を見つけ、
「あ!登山者だ!」と思ったのもつかの間、ツキノワグマだったり。。。まあ、それはそれで貴重な体験ですが。

峠から彷徨うこと2時間強、ようやく標高計の表示と地図のルートが示す標高が一致してきたころ、ついにルートマークを発見!足跡もはっきり残っていました。
ここで一旦大休止し、晴れて正規ルートを下山開始する。時刻は16:00過ぎ。

藪漕ぎとルート彷徨で体中が傷だらけ。タイツを履いていたのだが、タイツは破れていないのに腿の裏が傷で血まみれとか。
そして正規ルートに復帰したといっても、ここからが長い!庚申山荘までかなり飛ばした(平坦歩きは2人とも速いのです)のですが、
それでも1時間20分程度かかる。

【庚申山荘 17:15】
ようやく庚申山荘に到着するが、すでに時刻は17時過ぎ。日没も迫っており、そうそうに出発する。

【一の鳥居 18:05】
一の鳥居まではだらだらと下るが、脚がすでに限界かも・・・。林道に出た頃には日没し、残照を頼りに進む。
(ヘッドライトは持っていたので、日没はそんなに気にしていませんでしたが、温泉の営業時間を気にしてました!)

【銀山平 19:15】
ようやくゲートに着いたのは19時すぎ。すでに真っ暗。目が暗闇に慣れているのでなんとか前は見えますが、とても下山後の後片付けは出来ず、そのまま
日光方面へ車を走らせることにする。銀山平から40分程度で日光清滝IC近くの「やしおの湯」に到着。連休中とあって大混雑。洗い場は5人待ち?
(以前バイクツーリングで来た時も大混雑だったな・・・)

入浴後、日光駅近くのガストにて夕食。すでに21時過ぎ。早朝3時からの行動のしっぱなしでヘトヘトです。
食後はいろは坂を駆け上り、中禅寺湖畔(戦場ヶ原)の三本松駐車場にテントを張り、就寝。たぶん、横になってから3秒くらいで寝たと思います。
それくらい、この日の登山はキツかった!結果的には19時に下山できたものの、もし鋸山で皇海山を諦めておらず、帰途にルートミスをしていたら・・・
ビバークの可能性も高かったでしょう。(自分たちは14〜16時に彷徨していましたが、皇海山に行っていれば単純計算をしても17〜19時に彷徨うことに
なっていた訳で・・・)

結論としては、「日帰りで」「銀山平から」「皇海山を登る」ためには、
 ○朝4〜5時には出発すること
 ○休憩を少なくし、コースタイムの80%で歩ける体力/技術を身につけること
 ○ルートミスしないこと
 ○藪漕ぎで精神的に疲れないこと
が求められる、と思います。。。


5月6日(日)

前日、あれだけハードなことをしているのに、早朝5時過ぎに目が覚める。空はどんより曇り空。天気予報は雨。
昨日の残雪に懲りていたので、今日は日光白根山を諦め、男体山に目標を切り替える。

6時過ぎにテントを撤収し出発、志津乗越に向かう。

【志津乗越 07:00】
乗越には駐車スペースがあり、ここで用意をしていると降雨。。。雨具を着こんで出発する。

【男体山 山頂 09:50】
登山口から段々傾斜が強くなり、45分×3回で頂上に到着。(すみません、過程の写真は一切ありません・・・)

【志津乗越 11:30】
ピークで証明写真?を取り、すぐさま撤退。雨も強いし風も強い。せっかくのGWにこんなマゾなことをしている登山家は自分たちだけかと思っていたが、
横浜ナンバーの車の人も1名だけ居た。頂上から志津乗越までは1:30休みなしで残雪の歩きにくいルートを歩きぬく。

結局スタートからゴールまで雨は降りっぱなし。車のなかでびしょびしょになった服を着替え、帰京することにするが、連休最終日だというのに高速道路はガラガラ。
今日は雨だからと、みんな昨日帰っちゃったのかな?

というわけで、お手軽な100名山を2つゲット!のはずのGW山行が、終わってみれば激ハードな登山(しかも100名山ゲットならず)+雨中のマゾ山行と
なってしまいました。

さて、夏山はどこにいこう?そのまえに皇海山にリベンジ?


行動時間記録
一日目 到着 出発
銀山平   6:05
一の鳥居 7:05 7:15
庚申山荘 8:20 8:35
小休止 9:25 9:40
小休止 10:45 11:00
鋸山 12:30 13:00
小休止 16:00 16:15
庚申山荘 17:15 17:30
一の鳥居 18:05 18:15
銀山平 19:15  
合計 歩 11:05 休 2:05
     
二日目 到着 出発
志津乗越   7:00
小休止 7:50 8:00
小休止 8:50 9:00
男体山 9:50 9:55
志津乗越 11:30  
合計 歩 4:05 休 0:25
     
総合 歩 15:10 休 2:30